古楽器による17世紀イタリアン・バロックの風と嵐

最近はバロック・ヴァイオリンは弾かないのー?と聞かれることもあるのですが、ちゃんと弾いています! バロック・ヴァイオリンを弾くのも大好きです。 今度の12月7日のコンサートでは、がっつり弾きます。しかも私の大好きな17世紀イタリア! なんだかんだいって、どの時代もどの地域も好きなのですが、バロック・ヴァイオリンを弾くのは17世紀イタリアが好きです!豊かな音を伸び伸び出せる気がします。 というわけで、コンサートのお知らせです。 バロック・ヴァイオリンでトリオのセカンドを、テオルボで通奏低音、テオルボ一本だけのソロ、バロック・ギターではなんとギターと通奏低音の曲のギターパートを弾きます! バロック・ギターは、一本だけのソロの曲が多く、また通奏低音として使うことも多いのですが、バロック・ギターと通奏低音のための曲はちょっと珍しいのです!今回は、西垣さんに通奏低音として少し大型のバロック・ギターを弾いて頂くので、ギターデュオのようになります!掛け合いもあって面白い! ヴァイオリンのソロと通奏低音のための曲は、ヴァイオリン+西垣さんの大型バロック・ギター(通奏低音)と私のテオルボ(通奏低音)で演奏します。通奏低音はギターとテオルボ、という編成にするのも珍しいかもしれませんね! というわけで、今回のプログラムを編成でまとめると ヴァイオリンソロ+通奏低音(ギター、テオルボ) ヴァイオリン+ヴァイオリン+通奏低音(ギター) ギター+通奏低音(ギター) テオルボソロ と、3人だけでもかなり多様!すごい! 今回のプログラムは、1613年の最初期の素朴なヴァイオリン・ソナタから、1669年の、もうだいぶ「初期臭さ」がなくなるあたりまで、こんな編成で挑戦します! 17世紀イタリアのヴァイオリンの音楽ってどんなのだろう?と思われたらぜひ聴きにいらしてください!初めて聴かれる方が普通に思い浮かべる「イタリアのバロック音楽」とはだいぶ違うと思います。素朴?過激?叙情?など、いろんな曲を用意しています! トリオ・ファンタスティコは、一昨年の調布音楽祭を機に結成。17世紀イタリアの音楽を、バロック・ヴァイオリン、バロック・ギターなどで演奏します。 一昨年の録音はこちら。 === 2015年12月7日(月曜日)19時開演 「古楽器による17世紀 イタリアン・バロックの風」 Atelier Fermata Salon Concert Series Vol.3 演奏:トリオ・ファンタスティコ 佐藤駿太(バロックヴァイオリン) 上田朝子(バロックヴァイオリン/テオルボ/バロック・ギター) 西垣林太郎(バロックギター) Marini, Fontana, Uccellini, Pandolfi, Legrenzi, etc... 於:早稲田奉仕園スコットホールギャラリー 〒169-8616 東京都新宿区西早稲田2-3-1 アクセス 前売り:2,000円 当日:2,500円 チケットご予約フォーム↓   

トラヴェルソとデュオコンサート終演

昨日は、フラウト・トラヴェルソの相川郁子さんと二人で、オール・フランスバロックのコンサートをしてきました! 実は、器楽のソナタを一人でテオルボ一本で通奏低音するのがとても好きで、特にフランスバロックはそれが活きる気がして、ライフワークにしたいと思っています。 半ば意地のようなものもあるし、そんなに苦労してやらなくても他の楽器を入れればいいじゃないとも言われるのですが、やっぱり旋律とサシで、隣で一緒に、時には鬩ぎ合って音楽を作るのはとても楽しいです。 トラヴェルソは音のシェイプが綺麗につくし、郁子さんは噛めば噛むほど味が出るようなとってもふくよかで色彩に富む音色だったので、それと対等にどう弾くか、大きな課題でした。 ただでさえバスと和音を弾くだけでも大変なのですが、それだけで終わってしまうと、テオルボ一本でやる意義があまりないので、バスのアーティキュレーションのつけ方や音のシェイプのつけ方を追究しました。 今回は15席というとっても親密な空間で演奏できたのも貴重な体験でした。 会場によってテンポや弾き方も変わると思うのですが、今回は特にそれを意識して、このような場でないとできない表現を目指してみました! トラヴェルソもリュートも、繊細な方にレンジが広げやすい楽器だと思うので、こういう会場でそれを探求できたのも良かったです! 私のテオルボは、実はフランスの様式のソロ用の小さめのテオルボなのでこういうものに適しているなぁと嬉しく思いました。 また一段とテオルボが好きになりました。 また、今回は郁子さんがオトテールのモデルのトラヴェルソを吹きたい!とのことで、ピッチはA=388に! テオルボも太めの弦に張り替えてピッチを変えてみたら響きが全然変わって、とても好みでした。ずっとこのピッチにしていたい…。 本番は、なんだかとにかく楽しくて、やはり好きな曲を、ずっとやりたかった編成でできた喜びが大きかったです! お客さまと近い距離で、もっと緊張するかと思ったけれど、とても暖かい雰囲気で聴いてくださったので心地よく演奏できました。 今回のようなフランスバロックの小さい編成の曲は、現代でコンサートホールで2時間のコンサートとして聴くような音楽ではなく、きっと王様や貴族たちが集まって聴いたと思うので、近いことができたかなぁと思います。 今度は蝋燭の灯りだけで演奏してみたい! 今回、譜面台ではなく机に楽譜を置いて演奏したのは、譜面台を忘れたからではなく、絵画でよく見る雰囲気を真似したかったからです!(笑)。 今回は限定15席という会場で、来られなかったお客さまも多かったので、また2月末に再演することにしました! 本当に私のライフワークの一つにしたい演奏の形なので、また聴いて頂きたいです。詳細が決まり次第お知らせさせて頂きます! …と、バロック時代のフランスの音楽を楽しんでいた翌朝に、パリでの事件を知ってとてもショックです…。